韓国発の電子コミック注目 近年急増、世界市場で存在感
デジタル市場では日本のマンガが韓国勢に今以上に席巻されちゃうんじゃないかという気が少し前からしておりますが、この記事のポイントは、「世界市場で」というところだと思います。
私が「月刊ヒーローズ」で韓国の作家さんたちと多少の交流があった10年位前までは、日本マンガは韓国の作家さんたちにとって映画で言うハリウッドだったんですが、最近は日本のマンガの仕事のほうが儲からないから日本の仕事受けないというくらいに様相が変わってきているそうです。(韓国出版社社長談)
私が韓国にしばしば行ってた10前くらいは、韓国のマンガ事情は最悪でした。次々に紙の雑誌はなくなる上に、デジタルコミックは無料配信中心だったり、稿料なしのダウロード払いとかで、作家さんが全然儲からないシステムになってました。
その頃はレジンなんかもまだなかったと思うので、それを思うとこの10年弱の攻勢はすごいものがあります。
あと韓国って日本より市場小さいので、日本文化が解禁になるまでは、アメコミ市場を意識している人も多かったりして、絵のレベルも高いんですよ。ヘタウマみたいなのほとんど見ない気がしました。
ちなみに若い人は知らないかもですが、韓国で日本のマンガが(公式に)解放されたのって、ついこの間です。(第1次開放(1998年10月20日))
大友克洋の『AKIRA』が正式に韓国で出版されたのが2013年なのでほんとついこの間です。
うかうかしてると、マジで作品で負けちゃいますよね。
(これは何も作家さんのせいじゃなくて、私は制作環境の問題が大きいのではと思っているのですが、この辺はまだ情報があまりないので)
それと、お国柄なのでしょうが、ハイテンションの作品多いですよね。これもデジタルに向いてる。バイオレンスな作品は世界共通で受けるし。
映画でもポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」はパルム・ドール(カンヌの最高賞)に加えて、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門受賞です。エンタメとしても芸術作品としても最高の評価されたということですからね。すごいです。
作家志望の方たちも、韓国のマンガや映画の人気作品を意識的に見て、なぜ、世界で受けるのか、そのエッセンスを感じみてはどうかと思います。
いや、私もそんなに見ちゃいないんですが…。
日本にはないタイプの作品があれば、そこはデビューしやすいスキマかも。です。
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