差分を意識しよう

最近、持ち込みの方が増えたこともあり、思うことも溜まってきました。
デビュー前の方へ私なりのアドバイスを書いてきたマンガスキをボチボチ書いていこうと思いますので、よろしければお付き合いください。

で、今回のテーマは差分。

差分とは何でしょうかと言うとここでいう差分とは
「現実と理想とのギャップ」
というような意味です。

よくスポーツで上手い人の真似をしますよね。
これ漫画でも結構重要です。

小説でも目指す作家の模写をして
文体のリズムを覚えるなんてことをすることがあります。
実行している人がどこまでいるかわかりませんが
昔から一定の効果があると言われています。

漫画でも最初は皆、人まね、模写から入る人、
多いと思います。

で、オリジナルを描いた時、自分の絵と目指す絵の差分を
どれだけ意識されているでしょうか。

「あ、指が上手く描けていない」
「背景の描き込みが足りなかった」
「アオリの絵が上手く描けていない」

こういうことを常に意識して、
理想と現実の自分とのギャップを埋めていく作業を
意識的にするということが大切だと思います。
ようは常に上達を意識するということです。

漠然と絵を描いていませんか?

簡単な話なんで、そんなの意識しているよ、
当たり前じゃんという人も多いかと思いますが、
(絵がある程度描ける方は特にそう思うかと…)
あえてこういうことを言うのは、持ち込みの方の絵を見ると、
差分をあまり意識してないように思えることが多いからです。

今の絵はあなたの理想の絵になっていますか?ということです。

あなたがデビュー前(デビューしていたとしてもまだ読み切り数本とか)なら
描くたびに上達するような絵の描き方というか
絵に対する姿勢を持たないといけないと思います。

偉そうで申し訳ないですが、
でも上手くなる人って、
一気に上手くなったりするんですよ。
そういう例たくさん見ています。
これは、意識の問題がかなり大きい気がします。

もちろん単純にたくさん描くことでも
上達は可能だとは思うのですが、
理想をイメージして、
そこに向かって差分を埋める努力をすると
上達が早くなると思います。

受験だって合格点だったり、学校ごとの傾向とか、
目に見えるハードルがあるから、
それに向かってギャップを埋める努力ができるんで、
もし漠然と勉強しろと言われたら、
ほとんどの人が何から手をつけたらいいか
途方に暮れるのではないでしょうか。

目に見える具体的な目標を持つこと。
意識して差分を埋めること。

この二つを心がけるだけで、
上達は絶対に早くなります。

パクリはダメだけど真似を恐れずに。以上。

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