最初にあやまります。漫画ではありません。でもこれは紹介せずにいられないくらい良かった。
本屋大賞2024年にノミネートされたということですが、これはもう傑作です、ハイ。
著者の津村記久子さんは『この世にたやすい仕事はない』『浮遊霊ブラジル』とか(タイトルからしてそそられる)、少し不思議な世界を描いていて、もともと大好きな作家さんだったんですが、この『水車小屋のネネ』はもう、始まりから最後までずっとうるうるしながら、読んでました。
もちろん読む人にもよるとは思うんですが、この全編うるうるというのがポイントです。
決して、どこかで号泣させるのではなく、もう最初からうるうるして、それがずっと持続する稀有な作品でした。
これはもう読んでいただくしかありません。